Furusato(ふるさと) for Organ solo

『ふるさと – Japanese Traditional Song for Organ Solo』

この作品は、日本の唱歌「ふるさと」をもとに、オルガン独奏用として編曲された楽譜です。
「ふるさと」は高野辰之(作詞)・岡野貞一(作曲)によって生まれ、今なお幅広い世代に親しまれている日本歌曲の代表格といえる一曲です。郷愁を誘う旋律と素朴な歌詞は、演奏者・聴衆の心に静かな感動を呼び起こします。

本アレンジは、パイプオルガンや電動オルガンによる演奏会・礼拝奏楽を念頭に置き、ペダルを使用した四声体で構成されています。1番では望郷の念を素直に描き、2番では和声の変化とオルガン・ポイントによって両親を偲ぶ情感を表現。3番では三連符を用いた分散和音によって、未来への希望と決意を音に託しています。

この商品には、以下の資料が付属しています:

  • 通常版オルガン独奏譜(3段譜、ペダルあり)
  • 編曲意図・演奏アドバイスを含む解説文(日英併記)
  • 歌詞原文(日本語)および英語意訳
  • ショートバージョン譜(ペダル簡略・演奏時間短縮用)

これらはすべてPDFとして収録されており、演奏会用プログラム、教育目的、礼拝での使用、国際的な場面での紹介など、幅広い用途に対応します。

英訳付きの解説と歌詞は、海外の演奏者にとっても大きな助けとなるでしょう。また、ショートバージョンは時間制限のある礼拝やリハーサルにも対応でき、実用性を高めています。

本楽譜は、演奏者の個性を引き出す自由度を尊重しつつ、原曲の美しさを損なわないアレンジを志しました。音色(レジストレーション)は各オルガンの仕様に合わせて調整可能です。演奏者ご自身の音楽的感性に委ねてください。

演奏を通じて、聴く人一人ひとりの心にある「ふるさと」への想いに、そっと寄り添う響きが生まれることを願っています。


編曲・構成:髙橋悠之輔(Yusuke Takahashi)
作曲家/編曲家。舞台音楽、クラシックアレンジ、音楽教育など多方面で活動中。

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本作品はパブリックドメインの原曲に基づき、独自に編曲・制作されたものです。実演・教育・録音での使用は自由ですが、楽譜自体の無断転載・再配布は固く禁じます。